スピッツコンサート2020“猫ちぐらの夕べ”のDVD、Blu-rayが発売になりました。
私は幸運にもこのコンサートに参加することができ、そのときの記憶は宝物のような思い出のひとつになっています。
そんな当時の様子を思い出しながら鑑賞したところ、案の定大号泣。
気持ちの赴くまま、“猫ちぐらの夕べ”の感想と思い出と自分語りをしたいと思います。
まったくまとまりのない文章になりますが、よろしければお付き合いいただけましたら幸いです。
スピッツ“猫ちぐらの夕べ” 当日までの様子
まずは、スピッツコンサート2020“猫ちぐらの夕べ”に参加した際の思い出を語らせてください。
チケット当選メールを見たとき、残業中でしたが会社のトイレで泣きました。
そこから約1ヶ月、何としてでも参加すべく、体調管理を徹底し、毎日の新規感染者数に一喜一憂し、祈るような気持ちで過ごしました。
とくに直前の1週間は、普段シャワーのみで済ますところを湯船に浸かったり、ネギやにんにく、生姜を積極的に摂ったり、残業は控えめにしよく眠り、手洗いうがいを徹底…と体調管理を万全にした記憶があります。
まだワクチンを1回も接種できていなかった時期だったので、余計に気を遣いました。
きっとスピッツファンはみんな、このコンサートが成功することを祈りながら過ごされていたのではないかと思います。
スピッツ“猫ちぐらの夕べ” 当日の様子
コンサート当日は晴天。「祝福されている!」とうれしくなりました。
当日はマスク着用必須、声出しNG、スタンディングNG、検温、接触確認アプリのインストール、座席は1席ずつ間隔を空ける、チケット番号により集合時間の分散…など、さまざまな制約の中で行われました。
会場には人だかり防止のためか、ポスターなどの貼り出しも見受けられませんでした。
席はひとり1席ずつの申込みだったので、同行者がいても座席はバラバラ。グループで入場しても、ロビーで留まらず「じゃ、また」と小声で挨拶して散っていく参加者をたくさん見かけました。
お手洗いの列も間隔を空けて、私語もほとんどなく並んでいたのも印象的でした。
スピッツファンの方って本当にマナーがいいですよね!!いちスピッツファンとして、なんだか誇らしいくらいです。
みなさん今回のコンサートの趣旨をよく理解されていて、この場にいる全員が“猫ちぐらの夕べ”の無事の開催と成功を願っているのが感じられました。
当時、コロナ禍での有観客コンサートはまだまだ実施例の少ない時期だったと思います。ここでなにか問題になってスピッツが批判されたり、今後の音楽活動全体に悪い影響が出たらやりきれない!そんな責任感を会場のみなさんから勝手に感じ取っていました。
会場に入った時点ですでに静かな一体感を覚え感動したのをよく覚えています。
スピッツ“猫ちぐらの夕べ” 本編開始前にすでに涙
静かな一体感を胸に座席につき精神統一…と思いきや、発券したチケットの良席具合に取り乱しそうになりました。
アリーナの前から6列目!しかも客席を1席ずつ空け前後も互い違いになっているため、かなり視界良好!!
参加できただけでも奇跡なのに、今までで一番近くでスピッツを見られるというさらなる奇跡。なんだか世界のすべてに感謝したい気持ちになりました。
開催を決定してくれたスピッツのみなさん。実現させてくれたスタッフや関係者のみなさん。チケットに当選したこと。この日のために午後半休を取らせてくれた会社。マナーを守るファンのみなさん。良席を用意してくれたぴあ…。今日この日を無事に迎えられたことにただただ感謝するばかりです。
毎日どこか閉塞感がありなんとなく落ち込んでいましたが、ついにこの日を迎えられた!という喜びに胸がいっぱいになりました。
スピッツ“猫ちぐらの夕べ” コンサートの感想
開演時間になり、ステージ上にスピッツとクージーが出てきた時点で涙腺崩壊。
楽しむというよりはやはり感謝や喜びの気持ちが大きく、終始泣いていたように思います。おかげでマスクは涙でびしょびしょ。
ですが、周りを見てみると老若男女問わず同じように目を拭う方々ばかりでほっとしました。ついでにみなさんの気持ちも勝手に想像してさらにもらい泣き。
この日はセットリストがまた素晴らしく…。「8823」や「俺のすべて」など、ライブ定番の盛り上がる曲がないのは寂しいですが、1曲1曲、歌詞を噛みしめながら、音を浴びながら、素晴らしい舞台照明に包まれながら堪能しました。
そして、本編は選曲の影響もあり、またいろいろな制約が頭をかすめ、楽しむというよりは終始じっくり聴きいる感じだったのですが、アンコールで空気感が変わったのが印象的でした。
本編は基本ゆったりしんみりしていましたが、アンコール1曲目の「初恋クレイジー」から、その空気がいい意味で崩されたような。ギアを入れかえるよ、とでもいうような軽快なイントロから、会場全体の温度が上がった気がしました。
MCで田村さんもおっしゃっていましたが、ようやくライブ感が戻ってきたような感覚でした。いつものライブと違うとこちらも構えていたのでしょうか。ライブはライブだ、スピッツはスピッツだと感じられ、なんだかようやく楽しめる余裕が出てきた気がします。
まぁこのMC(メンバー紹介)でもまためちゃくちゃ泣いてしまったのですが。今回やけに田村さんがいいこと言うからたくさん泣かされました。
続く「ウサギのバイク」でも疾走感と温かさが加速したような印象を受けました。「初恋クレイジー」で上がった気持ちそのままに、ウサギのバイクがさらに遠くまで連れて行ってくれたような。
そしてアンコールの最後、「ハネモノ」。
自然と手拍子が生まれ、最後にこの曲を持ってきてくれて本当によかったなぁと思います。会場が一体感に包まれ、すっごく楽しいけど同時に涙も溢れてくる…そんな多幸感の中で終わりを迎えました。おかげで「ハネモノ」を聴くと無条件で涙がこみ上げてくる仕様になってしまいましたが。
うれしくて、楽しくて、ありがたくて、ほっとして、大いにデトックスされた2時間でした。
スピッツコンサート2020“猫ちぐらの夕べ”のDVDを観て、当時の閉塞感や不安感、その中での開催と参加できたことへの感謝と感動など、ありありと思い出すことができました。
開催してくれたことも感謝だし、それをこうして販売してくれたことにも感謝です。
“猫ちぐらの夕べ”参加当時の思い出だけで長くなってしまったので、DVDの内容については改めてまとめたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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